美味しいお米とはどのようなものか
現代の日本人は米を食べる量が減少傾向にありますが、それでも古来から主食で食べてきた食材であるので、少しでも美味しいお米を食べたいと考えています。この美味しさについては種類によって判別することも可能ですが、それだけでは簡単に判断ができなくなっているところもあり、多くの条件から考えていく必要があります。お米の種類では全国的に有名なものが存在していて、これらは含まれている糖分や炊飯をした場合の状態によって区別されています。お米を食べなれていない人ではその違いが理解できない場合もありますが、普段から食べなれていれば微妙な違いも判別できるようになるため、どうしても人気のある種類が選ばれる傾向が強くなっています。ただし、お米というのは種類だけでは判断できない部分があるのも確かです。美味しいお米で重要になるのは生産地と精米するための工程であり、ここで大きな違いが生じています。一般的に寒冷地で栽培されたものが美味しいと言われていますが、これは米が厳しい環境で生存するために糖分を多く作り出すからです。そのため、温かい地域は生産量は多くなりますが糖度が低くなることがあり、寒い地域で栽培されたのが好まれる傾向があります。
他にも米を精米する工程では、古くから使われている方法で乾燥されたものが美味しいという声が高くなっています。これは機械を使って乾燥すると時間は短縮できますが、急速に水分が飛ばされることが原因です。自然乾燥は手間がかかりますが時間をかけて水分を飛ばすので、味の低下を防ぐことに寄与しています。